「心を引き出す」プロ仕事

「心を引き出す」プロ仕事

先日ご紹介した syowritingのトレーニングレッスン。
(紹介記事はこちら

ライティングを軸とした「伝える力」のトレーニング 80分の内、その3/4に該当する約60分は講師との対話・ディスカッションの時間です。
なぜ大半を対話・ディスカッションに割くのか?
そして、
どうして講師は、対話・ディスカッションを通して「心を引き出すこと」が得意なのか?
ということについて、今日はお話しします。


講師は文学博士、現役の研究者


講師紹介にも書いていますが、講師 武中は「研究者」としても現役で活動しています。大学生の頃から「社会学」(環境社会学)を専門とし、社会学的な調査・研究をはじめて早20年弱。

調査地・調査内容などは学生時代も今も変わらず、都度、自分で探して決めるのですが、どこの調査地であっても、毎回「インタビュー」を主な調査方法としています。

インタビューといっても堅苦しいものではなく…地域に暮らす皆様とお茶を飲みながら楽しくお話をしている様子をイメージしていただければわかりやすいかな、と思います(^^)!

とは言っても決してサボっているわけではなく、実は頭はフル回転! 自分の聞きたい話を導くために、相手の話したい内容をこぼさず拾うために、次はどのような話の展開にしようかな!?と常に考えを巡らせています!!!

一見、ただ農作業しているだけに見えるこの風景も、インタビューのひとコマです!笑
(ちなみに、丹波篠山黒枝豆の出荷作業のお手伝いをしながらの調査です!)


何気ない会話から「心」を引き出す


このような「何気ない会話の中から、相手の本音を引き出す」ことには、それなりの経験とスキルが必要だと思っています!

(その聞いた話は、どうやって使うの?というお話は、また別の機会に!)

「約20年の経験がモノを言う!」ではありませんが…この経験値はお子様たちの「伝える力」トレーニングにも非常に有効だな、と毎回実感しています。


syowritingのレッスン


「国語力」の向上を目的とした作文ベースの教室は、どちらかと言うと「読み書き」の技術向上、上手に文章を書けるようにすること、に重きを置いているのではないでしょうか。
「伝える力」のトレーニングを行うsyowritingでも「伝えたいことを文章化する」作業を毎回レッスンの最後に行いますが、これはその日の成果を「見える化」する意味合いであって、どちらかと言うとそれまでの60分間を重点的に捉えています。

お子様の頭の中で溢れている考えや気持ちを限られた1枚の紙というスペースの中におさめるためには、まず「伝えたいことを引き出す」「引き出した情報を整理する」プロセスが必要です。60分の対話・ディスカッションで行うのは、まさにこれら作業。
時間をかけて、講師と一緒にこの作業を行った結果、お子様は最後の10-15分でその日の成果をスムーズにまとめることができます。「伝えたいこと」が既に頭の中ではまとまった状態で、あとはそれを文章化していくだけだからです! 順序立てて考えていくので、自然と論理的に考える習慣づけにもなります。

「なんで?」「どうして?」「それってどういうこと?」などの質問が講師から飛ぶこともあります。聞かれる度に考えることで、お子様の「伝える力」は確実に蓄積されていきます。もちろん問いかけだけではなく、情報整理自体もしっかりフォローしていきますので、ご安心ください。
このやりとり、意外と親子だとできなかったりするのです(笑)。我が家も、息子相手には感情が先立ってしまうため到底できません(^^;)。

2020年の教育改革後は、入試でも「伝える力」が問われるようになります。
楽しい対話・ディスカッションを通して、ひとりでも多くのお子様の「伝える力」の向上に寄与できるように、レッスンしていきます!

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